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  浅野 彌弦  

MITSURU ASANO

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​「在る」についての考察の場

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プロフィール

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東京造形大学卒業後、「在る」ということを考える「場」をテーマに彫刻、写真、塩の技法による絵画を制作。
八王子在住の美術家です。

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「在る」の考察に至るまで

私が在籍していた大学の裏の森の中で、猫の骨を見つけたときだった。地面に埋もれ土がついていたがある種の透明感があり、そこには不思議な空気感があった。猫の体はなくなっていたが、「何か」があった。美しいと思いアトリエに持ち帰ったが、その「何か」はなく即物的な物体になっていた。このことがきっかけで「在る」ということを考察していくことになる。

もともと祀られているものや体の核のようなもの、たとえば、中学生の時にみた「即身仏」、大学時代に見た親戚の家の仏壇に祀られている「のど仏の骨(第2頸椎の骨)」に興味をもちモチーフにしてきた。これらのモチーフを一度、木彫で造りシリコンで型取りし、死んだ素材である樹脂で作品化した。

 また「虚と実」「内と外」を通して「在るとはどういうことなのか」を問うため、型を透明樹脂に作り替え、中の「実」のところが空洞になるような作品(透明樹脂でできているので外からみても空洞とわかる作品)や、それを基にミラーパネルにアクリルで描いて鑑賞者が像の中に映り込むような作品であったりした。型を透明樹脂に作り替えた作品やミラーパネルの作品の頃から、「在る」とはどういうことかを鑑賞者に問う装置としての作品になっていったと思う。

 2008年頃からの彫刻作品は型の作品から派生した作品で、型を再生装置(何個も同じものができるため)という役割を持たせ、正面、両側面、背面と4パーツの型を離して設置し、型の外形線上をつなぐ作品を制作している。内形は人型に近い形の穴が開いている。「間(閒)」「意識の移行」「場」をキーワードにして「在る」を問うための通過装置としての作品を制作している。

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